2017年07月07日

睡眠障害、アルツハイマーの原因か!米研究


https://www.cnn.co.jp/storage/2017/07/06/95e30fe3aaeb41ab1b7e6d1007dd0257/insominia-woman-sleep.jpg


(CNN) 睡眠の質が悪いと脳内に老廃物や病変タンパク質が蓄積し、

アルツハイマー病を引き起こす原因になる可能性があるという

研究結果が、このほど米神経学会誌に発表された。

十分な睡眠が取れずにいる人は、

米国の人口の約3分の1、世界では45%に上っている。


今回の研究は米ウィスコンシン・アルツハイマー病研究センターなどの

研究チームが実施。認知症状のない健康な大人101人

(平均年齢63歳)の脊髄(せきずい)液を調べて、

睡眠の質と、アルツハイマー病に関連するさまざまな

タンパク質との関係を調査した。


その結果、睡眠障害を訴える人ほど、タウ・タンパク質の病変や

脳細胞の損傷および炎症の形跡が見られることが判明した。

タウ・タンパク質は細胞の安定や構造を支えるタンパク質で、

最近の研究では病変したタウ・タンパク質の蓄積が、

アルツハイマー病進行の兆候である可能性が指摘されている。


論文共著者のバーバラ・ベンドリン氏は今回の研究結果について、

「睡眠障害はアルツハイマーに関連したタンパク質が

脳内で蓄積される原因になり得る、という考え方に沿っている」と解説。

「認知的には健康な、中年に近い人にも

そうした影響があることが分かった」と指摘する。


そうしたリスクがある人のアルツハイマー病発症を

5年間遅らせるだけで、今後30年の間に

アルツハイマー病の患者を570万人減らし、

医療費は3670億ドル(約41兆円)削減できるとも同氏は指摘した。


睡眠と認知の関係を調べているワシントン大学の研究者は

今回の研究について、「夜間の睡眠障害だけでなく、

日中に感じる眠気も、アルツハイマー病の

初期症状と関係があることが判明した」と話し、

「今回の研究では全般的に、初期のアルツハイマー病と

睡眠障害との関係が確認された」としている。


マサチューセッツ総合病院のルドルフ・タンジ医師も、

「脳を健康に機能させるためには

少なくとも7~8時間の睡眠が欠かせない」

「脳は最も深い睡眠の間に、アルツハイマー病の引き金となる

老廃物などの有毒物質を除去する。

これは今回の研究結果と一致している」と指摘した。


ただしベンドリン氏は「睡眠障害を経験している誰もが、

アルツハイマー病に起因する認知症発症の心配を

しなければならないわけではない」と強調。


まだ明らかな因果関係が

確認されたわけではないと話している。
















posted by よろずけんこう at 08:00| Comment(0) | サイエンス・ニュース | 更新情報をチェックする
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