2020年02月23日

サンゴ礁、2100年までにほぼ全滅の恐れ、最大要因は気候変動

世界中のサンゴ礁1.jpg

この発表は、同チームが海洋科学会議で
17日に行った。世界のサンゴ礁のおよそ
70~90%は、海水の温暖化や酸性化、
海洋汚染が原因で20年以内に
消滅すると予測している。

一部ではサンゴ礁の再生を目指す取り組みも
進められているが、それでも地球上のサンゴ礁を
救うことはできそうにないとした。

研究チームは酸性化、海水温度、人口密度、
漁船の活動といった要素を考慮して、サンゴ礁の
再生プロジェクトに適した場所を特定した。
しかし世界の海洋について調査した結果、
たどり着いたのが、「2100年までに、
サンゴの生息に適した環境はほとんど
なくなるか、皆無になる」という結論だった。

同チームのシミュレーションによれば、
現在サンゴ礁がある海の大部分は
2045年までにサンゴに適さない環境となり、
2100年までにこうした環境は
悪化の一途をたどる。

2100年までにサンゴ礁が再生できる可能性
のあるごく少数の地域として、メキシコの
バハカリフォルニア州沖やアフリカ北東部の
紅海などを挙げているが、そうした海でさえも、
河川に近いことからサンゴ礁にとって
理想的な環境ではないとした。

サンゴを死滅させる最大の要因は気候変動に
あると研究チームは位置づけ、「海岸の清掃や
汚染対策も素晴らしい。そうした取り組みは
続ける必要がある」「だが最終的には、
サンゴを守るために我々が真に推進
しなければならないのは気候変動対策だ」
と強調している。















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2020年02月16日

探査機史上最も遠い天体、観測データを公開 太陽系の起源に迫る

アロコス1.jpg

人類が宇宙探査機で到達した中で最も遠くに
ある天体について、詳しい観測データが
13日に開かれた米科学振興協会の年次会合
で明らかにされた。データの詳細な分析を
通して太陽系の起源に関する知見が深まると
研究者らは期待を寄せている。
(CNN)2020.02.14。


この天体は地球から約64億キロ離れた冥王星
以遠のカイパーベルト天体内に位置する。
昨年1月、米航空宇宙局(NASA)の
無人探査機「ニューホライズンズ」が天体への
フライバイ(接近通過)に成功した。

当初は「ウルティマトゥーレ」と呼ばれた
この天体だが、昨年11月に「アロコス」と
改名されていた。NASAによれば「アロコス」
という語は、ネイティブアメリカンの
複数の部族の言葉で「空」を意味する。

別々に形成された2つの天体が1つに合わ
さった形状のアロコスは、惑星の形成過程で
できる「微惑星」と呼ばれる小天体に属する。
探査機から送られた画像はそれぞれの天体が
パンケーキのように平べったいことを示して
いるが、見方によってはピーナッツや
雪だるまにも似ている。大きさは米国の
シアトルの面積と同程度で、数十億年を経ても
その姿はほとんど変わっていないとみられる。

研究者らによると、アロコスの表面は凍結した
メタノールと特定できない複雑な有機分子に
覆われている。赤茶けた色をしているのは、
これらの有機分子が原因である公算が大きい。
他の天体が衝突した跡とみられるクレーターも
数多く見つかっており、このうち最大のものは
直径が約6.9キロある。

ニューホライズンズの調査員を務める
ウィリアム・マッキノン氏はアロコスについて、
上記の2つの天体が「激しく衝突して現在の
形状になったというよりは、むしろ複雑な
ダンスを踊るように互いの周りをゆっくりと
回りながら一体化していったようだ」と
指摘する。今回入手できたデータの分析により、
そうした天体の成り立ちを想定することも
可能になったという。
















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2020年02月13日

宇宙から届く謎の電波信号、16日周期で反復と研究者

高速電波バースト1.jpg

5億光年離れた宇宙から地球に放射される
高速電波バースト(FRB)について、
研究者らがこのほど、約16日間の周期で
繰り返し起きていることを突き止めた。
単発で終わらず反復するFRBの存在は
これまでにも知られていたが、研究者が
周期のパターンを明らかにしたのは初めて。
(CNN)2020.02.12。


FRBは1000分の1秒単位の非常に
短い時間で電波が銀河系外から放出される現象。
今回研究者らがカナダにある電波望遠鏡
「CHIME」を使って2018年9月16日
から19年10月30日まであるFRBの
パターンを観測したところ、16.35日の
頻度で発生していることがわかった。

観測データによると、この発生源は4日の間
1時間に1~2回電波を放射した後、
12日間の沈黙を経て再び信号を発する。
この16日間の動きに周期性が
認められるという。

FRB 180916.J0158+65と呼ばれるこの信号は、
同プロジェクトが昨年観測した反復する
FRBの発生源8つのうちの1つ。

研究者らはこれらの発生源をたどることで
FRBという現象のメカニズムを明らかに
したいとしているが、ここまでの観測では
共通の発生源が確認されておらず、
謎は深まるばかりだ。

反復するFRBで初めて観測された
FRB 121102は、矮小(わいしょう)銀河
の1つを発生源として特定したが、今回の
FRB 180916は、天の川銀河に似た別の銀河
の腕を発生源にしているとみられる。

研究者らは複数の論文の中でFRB発生の
メカニズムについて、恒星による軌道運動や、
中性子星とペアになるOB型恒星の相互作用に
起因する可能性を示唆する。超新星爆発の後に
残る中性子星は宇宙で最小の天体ながら、
太陽よりも大きい質量を有する。
一方のOB型星は高温かつ巨大な、
寿命の短い恒星で、この星から発せられる
恒星風がFRBの持つ周期性の要因とも
考えられるという。















posted by よろずけんこう at 06:09| Comment(0) | サイエンス・ニュース | 更新情報をチェックする